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 ぐずついた天気の日が続きます。 
 皆さんいかがお過ごしでしょうか。
この時期、幼稚園、保育園のお客様のところに伺うと七夕飾りを見かけます。園児さんが願い事を書いた短冊を見ると何とも穏やかな気持ちになります。
 「ウルトラマンになりたい」、「仮面ライダーになりたい」と私も30年以上前に書いた願いを見つけたり、「おすしをいっぱいたべたい」と私が空腹時にいつも願うことが書かれているのを見ては楽しませてもらっています。
 小さいお子さんには夢に向かってがんばってほしいものです。
見るだけで穏やかな気持ちになるものを他に挙げますと毎年7月に東京のお台場で開かれる国際文具、紙製品展(通称ISOT)があります。
 今回はISOTで私が見て感じたことをご報告いたします。
この手紙でISOTのことをご紹介するのは実は今回で3回目になりますので何となくISOTのことを憶えていてくださる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 
 ISOTとは毎年7月に東京ドームの4倍もの広さの展示場で世界20カ国から900もの出展社が最新の製品、情報を展示するアジア最大級の文具、オフィス用品の展示会なのです。
 今年は7月4日から6日までの3日間、東京ビックサイトで開催されました。最新の文具、オフィス用品を直接手に取って見ることができる機会はそう多くありませんので私は丸々1日かけてISOTを見るのですが、なにせ広大な展示場に膨大な展示品です。とても全ては見きれません。又、見るだけでも楽しい展示会でありますので無目的に行くと
「やっぱりISOTはすごいなぁ。ところで何しに来たんだっけ?」
と言っているうちに気が付くと帰りの新橋駅でビール片手にほろ酔い気分になっていたなどということにもなりかねませんのであまり寄り道をせず、お客様に役立つ新しい情報をできるだけ多く持ち帰ることを自分に課して会場に入りました。

 初日ということもあり会場内はすごい活気でした。展示品を手にする私に各社の担当者が次々と声をかけてきます。30メートルほど歩く間に10人以上の人に話しかけられました。
「モテるというのはこういう感じなのだろうか。」とあまり関係のないことを考えながら新商品を物色していると昨年のISOTで発見しその後たくさんの方にお使いいただいた
ハサミ型シュレッダー“秘密を守りきります”
が今年のステーショナリーオブザイヤーの優秀賞に選ばれたことが掲示板に大きく報じられていました。

 今年もダイヤの原石のような掘り出し物を発掘したいものです。毎年、メーカーの開発担当者の努力によって少しずつ文具は使いやすくなっていることが展示品を実際に使ってみると感じられます。
確かにペンはより書きやすく、ホチキスはとじやすくなっているのですが商品によっては作り手のこだわりとはうらはらに使う方は担当者の言う“重大”な変化には気が付いてくれないこともあるようです。

  実は私もあまり目新しさを感じることが出来なかった、ある新商品の担当者はそんな寂しい思いのたけをせつせつと語ってくれました。そんな中、私が変化の予感を強く感じた文具は“のり”でした。
のりは1899年に発売された超ロングセラー商品“ヤマトでんぷんのり”に始まり1970年代後半からは液体のり、スティックのりの時代となり現在に至っているのですが、ここへ来て、のりの世界で世代交代が進みそうです。

 数年前に話題の新商品として発売された“テープのり”が細部の改良によって格段に商品品質が向上して使いやすくなったのです。
経済学においては成熟した市場に新しい技術を導入すると市場が急拡大するという原則があります。
成熟した“のり”市場でテープのりは今後数年、成長商品になりそうです。のりメーカーのテープのり担当者は今まさにノリノリでしょう。(失礼いたしました)

  今から140年ほど前に開かれたパリ万博で日本の製品、文化がジャポニズムと言われて大変な人気となり日本ブームが起こったそうです。陶器を包む紙に書いてあった浮世絵が“アート”であると高く評価され印象派の画家たちにも影響を与えました。
現在、海外では日本の文化が“ジャパンクール”といわれ再び憧れられているそうです。日本の文化を創るのに欠かせない道具である日本の文具も今後、世界中で注目されるかもしれません。

 今回のISOTでは日本で作られた思わず手に取りたくなる美しく個性豊かな文具がたくさん紹介されており日本文具の品質、デザインの良さを改めて感じました。日本発で世界の人達に喜んでもらえるような文具、事務用品がこれからどんどん出そうです。

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