
梅雨らしくジメジメとした日が続きます。皆さんお元気でお過ごしですか。
先日「頭がいい人悪い人の話し方」などのベストセラー作家であり“小論文指導のカリスマ講師”、“小論文の神様”と呼ばれている樋口裕一さんの講演を聞いてまいりました。
文章を書く方、受験生、その親の方に、とても役立つ話を聞くことができました。 今回はそのときの話をご報告いたします。
皆さんもお仕事で、あるいはそれ以外にも何かと文章を書く機会が多いことと思います。
私も案内文、提案書、そして皆さんへの手紙と文章を書く機会がそれなりにあるのですが、やはりできることなら上手な文章を書けたらいいなと日々、思っておりました。
そんなある日、新聞をながめていると樋口裕一さんの講演会が藤沢で開かれるという記事を見つけたのです。
樋口さんといえば小論文指導の第一人者の先生です。私は著書を何冊も読み、かねてより樋口先生のような文章を書いてみたいなと思いながらも、どうすればあのように言葉を紡ぐことができるのか不思議で仕方がありませんでした。
優れた文章はどのように書くのか? その秘訣を直接ご本人からお聞きしたい。そのように思い講演会に参加を申し込んだのでした。
今、皆さんが読んでくださっている、この“手紙”は小論文ではありません。
作文です。
樋口先生によりますと小論文とはイエス、ノーをはっきり答えるもので客観的に物事の是非を質す説得力のある文章なのです。難関のT大学やK大学の入学試験に出ます。それ以外の文章は全て私たちが小学生の頃から慣れ親しんできた又は夏休みの終わりに苦しんできた“作文”というものでして感想、出来事などを主観的に書く文章なのです。例えば私が以前書いた「いや~イチゴ狩りは楽しかったっス。云々」というような文章の中では社会問題について物事の是非は全く質していません。
このような文章を書けという問題は大学入試には多分、出ません。実は私の文章に説得力がないのは文体が作文だったからなのです。と言い訳をしつつ話を続けます。小論文には「型」があり“起承展結”の4部構成になっているのだそうです。昔、小学校で教わった“起承転結”とは“てん”が展開する、広げるの“展”であることが大きく違います。
“起”で問題提起、 ~だろうかと書き出し、“承”で意見を述べるのです。
(確かに・・・しかし・・・)
そして“展”で話の内容を広げて深みを出し、結論でイエスかノーかをはっきり述べます。普段の生活の中でも4部構成で物事を考える癖をつけると文章が論理的になるだけではなく会話でも筋道立てて相手に説明ができるようになるそうです。私も幼児向けのビデオを見たがる1歳半の娘にこう言わなければいけません。
「今日はビデオではなく野球を見るのがふさわしいのではないだろうか」
「確かに君が“しまじろう”を見たいのはよくわかる、しかし私は野球を見たいのだ。」
「なぜなら今やっている交流戦というのは大変貴重なカードで・・・中略」
「以上述べたとおり私は野球を見るべきであると考える。」
う~む、これなら娘も納得して一緒に野球中継を見てくれそうです。「この話は本には書けませんが」と思わせぶりな前置きをしたうえで先生は受験生向けにすぐに役立つ話もしてくれました。
入試問題の出題者、採点者のほとんどが朝日新聞の読者なので朝日を読むと出題者と同じような考えが身に付き、良い悪いは別にして採点者にウケる答案が書けるようになるというのです。
中でも小論文試験に最も役立つのはオピニオンという欄だそうで、ここだけは詳しく読むとよいと強調しておりました。
次いで投書欄も小論文の優れたお手本としてとても参考になるそうです。
この手紙を読んでいる受験生は、まず、いないと思いますが、
もし、いらっしゃいましたら受験勉強がんばってください。今回の講演で私は小論文について学びました。私のような社会人にとっては新しく学んだことをいかに応用するかが重要なのです。
紀元前2000年に発明されたアイスクリームも“コーン”を3900年後に人間が考え出したからこそ、よりおいしく食べられるようになったのです。私の書く作文も小論文のエッセンスが加わることで、もしかすると読みやすく説得力のある文章になるかもしれません。
今後ともお時間のあるときに、この“手紙”をお読みいただければ幸いです。