次第に暖かくなり春が近づいてきたなぁという感じがします。
皆さんいかがお過ごしですか。
この時期は2月のバレンタインデーに始まり、ホワイトデー、卒業、卒園、
入学、入園、進級祝いと贈り物がとても多い時期であります。
お客様からお祝いの記念品をご注文いただくことも多い私共としましても
昨今のギフト情勢には無関心ではいられません。
今後のギフト用品の行方(もちろん贈る側から贈られる側へということでは
ございません)について研究しておかなければならないのです。
先日“ギフトショー”というプレゼント用品の展示会を見るため
東京まで行ってまいりました。
そこで“POPの書き方”というちょっと変わった勉強会に参加してきました。
今回はそのときの話をご報告いたします。
“POP”なるものをご存知でしょうか?
お店に行くと商品の横に「売れてます!」や「オススメ!」などと書かれた目立つカードや掲示板が置いてあります。
このカードや掲示板のことをPOPというのです。
最近ではコンビニエンスストアやアメリカ、シアトル風のコーヒー店でも店員さんの手書きのPOPをよく見かけるようになりました。
私もつい先日コンビニで「三ツ星シェフのおすすめ」とPOPに書いてあったプリンを本当かよ?と思いつつ買った後に立ち寄った本屋さんでも「号泣しました」というPOPの付いた本を手にして目頭を熱くしたということがあり、文章表現についてはともかく品物の良さを店員さんが自筆で書いて商品の横に置くというのはお客様にとって商品が選びやすくなり、とても良いことだと思っておりました。
私共の店もPOPを使って商品の特徴をお伝えするようになると、お客様は商品の前に立つたびに背後から音もなく現われた私に「この商品はですねぇ、こんな商品であんなことも出来るんですよ。」と売り込みをされることもなくなり、ゆっくりお買い物ができるようになりますし私も常に棚のすき間に隠れたり店の天井に張り付いている必要が無くなるのです。
それに気付いた私は、そうだPOPというものを書こうと思い立ちギフトショーに行ったついでにPOPの書き方を教わってきたというわけなのです。
POPの書き方の講師は山口茂さんというPOPの書き方を指導して20年になるという大変変わった、いえ大変な実績をお持ちの先生でした。
講義は意外にも売り場作りについてや
“びじゅあるまーちゃんだいじんぐ”という耳慣れない最新の商品陳列方法など、いささか難しい話から始まりました。
かと思いきやPOPを書くときに使う色は5色以内にしてペンは呉竹の
“ポスターマン”を使う、文字と余白の比率は7対3または8対2にする、POPを取り付ける位置は高さ90~150センチの位置に付けるなどなど、かなり細かな“技”まで教えてくれました。
そして、その後の実技の時間で私は初めてPOPというものを書いたのです。
私の席のまわりの人達は普段からお店でPOPを書いていて、この勉強会でさらなるスキルアップを図ろうという勉強熱心な洋服屋、雑貨屋、化粧品屋、花屋の皆さんだったようで慣れた手つきでPOPをきれいに書いていました。
「塗るだけでお肌がぷるぷるん」
「ワンピ前線北上中!春の新作入荷しました。」
「キラキラ目にサギれます。」
薬事法や消費者保護法に抵触するのではという一部に問題のある表現も含まれており全てを参考にするわけにはいきませんが伝えたいことをわかりやすく表現しているという点においては思わず唸ってしまうようなPOPを次から次へと書いています。
私も先輩方を見習って「書くだけでキラキラ文字になるシャーボが北上中!」と書きかけたのですが何が言いたいのか、さっぱりわからないPOPになってしまいそうでしたのでやめておきました。
こうして1時間以上POPの書き方をみっちり学んだ結果、POPで最も重要なことは“わかりやすく何を伝えるか”ということに尽きるのだと知ったのです。
たかがPOPされどPOPということなのでしょうか、POPの書き方を習ったものの、いっこうに筆は進まないまま時間だけが過ぎ、POPのことは美しい思い出となりかけていたある日、お客様である幼稚園さんの出入り口近くにおしゃれな木の枠の付いた黒板が置いてあるのを発見したのです。
そこには次の日の連絡事項が極めて見やすく、わかりやすく書いてありました。
「こ、これは!まさに黒板POPではないか!あ~POPってこう書くんだぁ」私にとって、その幼稚園さんの掲示板はPOPのお手本としてPOPの書き方講座以上に研究に値するものでした。
本当にお客様からは教えていただくことばかりです。