7月になり今年も後半に入りました。時のたつ早さにあぜんとしております。
気温が30度を超す暑い日が続きますが皆さんいかがお過ごしでしょうか?
7月9日から11日には国際文具、紙製品展(通称ISOT)が開かれ今年も新しい文具との出会いを求めて東京ビックサイトまで行ってまいりました。
今回はISOTのことをご報告いたします。
その前にISOTについて簡単にご紹介しますとISOTとは毎年7月の初め頃に東京ビックサイトで行われる
国際文具、紙製品展のことでして東京ドームの4倍の広さの会場に世界20カ国から600社もの会社が
自慢の新商品を展示する世界でも最大級の文具の展示会なのです。
発売前の商品など秘匿性の高いものが多数展示してありますのでカメラ撮影は禁止となっており
会場内の様子を写真でお見せできないのが残念なのですが文具に興味のある人にとりまして100冊の業界紙やカタログを見るより得るものが多いといっても過言・・
になってしまうかもしれませんが楽しくてためになる展示会なのです。
「ISOTがすごいのはわかった。でも文具の展示会なんて見に行く人いるの?」
と思われる方も多いかと思います。
会場に行かれた方は必ず驚かれ、行かれなかった方には信じられないかもしれませんが初日には
広い会場が歩きにくくなる程の人が来ておりました。
そして会場の華やかさにも驚かされます。
地味な業界という印象のある文具、紙製品の展示会であるにも関わらず床には真っ赤なじゅうたんが敷き詰められ、イベントコンパニオンさんは100人以上はいたでしょう、まるでモーターショーの会場のようです。
修正テープなどを手にしながら微笑んでいる彼女達はメーカー関係者から
“ミス修正テープ”などと呼ばれているのかもしれません。
彼女たちに勧められて普段修正テープを使ったことのないおじさん達も鼻の下を長くしていたかどうか分かりませんが修正テープを手に取っているのです。
そうです、彼女たちのおかげで修正テープが売れているのです。
「“ミス”のおかげで修正テープが売れる!」
この冗談は面白いのではと今見ると面白くない冗談をメモに書きとめながらさらに会場を見てまわりました。

押すだけで個人情報を隠すスタンプなど新しい商品が人気を集める中、
老舗メーカーの“秘伝の技”が込められている商品も試してきました。
例えばマックスの新しいホチキスを試し打ちしたときのことです。
今までのホチキスにはない軽いながらもしっかりした“綴じ味”は紙を綴じる作業が楽しく思える程の
出来の良さで、ある文具評論家がマックスの上級ホチキスの使用感は高級車のドアをしめるときの感覚に
似ていると絶賛していたのを思い出しました。
ホチキス針においてもマックスは針の先端の形に徹底的にこだわり、失敗綴じが他社製に比べて
3分の1と極端に少ないホチキス針を作り続けているのです。
新商品ではありませんが、これぞまさに“最先端商品”ではないでしょうか。
さらに私が注目したのはペン回し専用ペンです。
作ったのは「ぺんてる」ですがアメリカ製です。
これには理由がありペン回し用ペンなど日本では売れないだろうと
いうことで日本では作られなかったのですがさすがアメリカはジョークがわかるというか
リスクを恐れないお国柄と申しますか「ぺんてるアメリカ」でペン回し用ペンを作ってしまったのです。
これが大ヒット商品となり日本のペンスピナー(ペン回しをする人)たちの間で
1本150円のペンが数千円で
取引されるという事態を経て日本への逆輸入が決まったのだそうです。
持ってみるとペンの前後の重量バランスが良いので手先が不器用な私でもこれを使えば
“ペンスピナー”になれそうです。
テレビドラマであの木村拓哉さんもペン回しをしていたそうですので
おお、これで私もキムタクと共通点が出来るではないかと思ったのでした。
今回のISOTを見て学んだことは技術的に完成されたと思われている
一見、成熟しきった歴史のある商品に
“もう1さじ”
の工夫を加えることで持つだけで嬉しくなり使ってみると楽しい気分になるような全く新しい価値を持つ文具が生まれるのだということです。
これからの文具に求められているのは新たな価値を生み出す
創造的なアイデアなのかもしれません。
今までにないようなものを作るわけですから文具メーカーの人には
座禅を組んだり滝に打たれて、ときには張子の鼻を付けてアメリカ人の姿になるなどして
携帯電話のアイフォーンやペン回し専用ペンを越える
あっと驚く優れたアイデアをひねり出すことが必要なのかもしれません。
私も「これは」という商品がありましたらすぐに皆さんにご案内できるよう
常にアンテナを張り巡らせておきます。