
いつの間にか梅も咲き春一番も吹きました。春が来たような暖かい日が続きますが皆さんいかがお過ごしですか。
パソコン全盛の昨今ですが、きれいな字を書きたいという方は多いそうです。
もちろん私もその一人です。
先日、きれいな字を書けるようになるという講座を受講してみました。
きれいな字を書く方法は知ってしまうと「えっ、こんな簡単なことで」というほど、あっけないものでした。 しかし、何事もそんなに甘くはありません。
習い事は始めるのは簡単なのですが、その後が実は大変なのです。
ある日、妻あてにボールペン字講座のテキスト一式が届きました。
これは織田裕二さんと野際陽子さんがテレビコマーシャルに出ている
「くわしくは明日の朝刊をご覧ください。」でおなじみの通信講座なのです。
妻によりますと娘の持ち物や書類に字を書く機会が増えてきて字が下手だと 恥ずかしいということで、いわゆる丸文字世代として育った妻は、きれいな字を書きたいという思いからボールペン字講座を始めたのでした。
そのボールペン字通信講座を私も受講したのです。
私の書く字は、きれいとは言えませんが、読めない程ではありません。
娘の名前書きは妻がやってくれそうです。
その私がなぜボールペン字講座に興味を持ったのかと言いますと、
今よりきれいな字を書きたいということもありますが、実は私は“通信○○”という言葉が持つ進歩的かつ手軽で簡単であるという響きがとても好きでして昔、受験生だった頃は通信教育の進研ゼミで学び、今では通信販売で買って いる黒酢やウコンを飲み、“通販生活”を愛読し、ありがたいことにお客様にはオフィス用品の通信販売“スマートオフィス”をご利用いただいております。
今回もボールペン字通信講座に付いた“通信”の2文字が私のやる気に
火を付けたのでした。
そんな“通信○○”と聞くと、つい試してみたくなる私は妻から借りた“通信” 講座のテキストを開いてみたのです。
字をきれいに書けるようになるにはどうすれば良いのでしょうか。
日本書道協会の鈴木啓水先生が字をうまく書く秘訣を語っています。
きれいな字を書くには手の動きをなめらかにして、今まで手に付いた間違った クセを取ったうえ、毎日のレッスンで、お手本をなぞったり、繰り返し練習を続けることが必要なのだそうです。
さらに、もう1つ重要なことは美しい文字の形を目で覚えることで、
美しい文字のイメージが頭に浮かんでくるようになったら その人は、すでに、かなり上達しているそうです。
“クセを取り”、“なぞって”、“見る”、たったこれだけのことを半年続けていくと、きれいな字が書けるようになるというのです。
これなら出来そうだと思ったのですが・・・。
初日のレッスンは、正しい姿勢とペンの持ち方を知るという基本中の基本、 少々退屈ではありましたが千里の道も一歩からといいます。
「鈴木先生、おっしゃることは良くわかります。しかし私は、すぐにきれいな字を書きたいんです。」 とブツブツ言いながらも先生の教えに従いました。
しかし、かつて脳を鍛える計算ドリルや話し方の学習も長くは続かなかった 私が半年もの間、書き方を練習し続けるということがあるのでしょうか?
残念ながら、あり得ません。
名前は忘れましたが、ある学者さんが言っていました。
人間は“飽きる”という偉大な能力を持った生き物なのです。
数日後、私の頭には美しい文字ではなく妻のペン字上達の応援をしている自分の姿がイメージとして浮かんでいました。
もはや私の文字上達も風前の灯火です。
見落としていましたが、お手本をなぞることや、きれいな文字の形を覚える ことも大切なのですが文字上達に一番大切なのは「やる気の持続」であると
テキストに書いてありました。
サラっと書いてありますがこれが一番難しいのです。
では、やる気を長続きさせるにはどうすればいいのでしょうか?
鈴木先生は「毎日少しずつ」が長続きの秘訣であると言っています。
今回のボールペン字通信講座で私は、きれいな字の書き方を少々、
そして何より「継続は力なり」のことわざどおり“続ける”ということが物事の上達には重要なのだということを学びました。
“わかる”と“できる”は“わかる”と“わからない”くらい違うといいます。
“わかる”を“できる”ようにするには反復練習の継続あるのみなのです。
このことを妻に伝えつつ恥ずかしながら私はペン字通信講座を一足先に卒業、いえ休学させていただきました。