
10月に入りめっきり秋らしくなりました。皆さんいかがお過ごしですか。
秋といえば読書の秋でもありますので秋の夜長には、ゆっくり読書でも楽しみたいものです。
最近は大人も子供も読書離れが進んでいるといいます。
私も最近、本を読んでないなぁと思っている一人なのですが、
先日一冊の本を珍しく一気に読みました。
その本のタイトルは「なんでやねん」といいます。変なタイトルです。
今回は、この本についてご報告いたします。
このような手紙を皆さんに書いているせいでしょうか時々お客様の中に「ユザワさんは読書家なんでしょう。」などと言ってくださる方がいるのです。
「はい、そうなんです。私、毎日2冊、本を読んでいるんです。」と一度言ってみたいのですが、そのようなことは全くございませんで実際には「今日は本を読もう」と布団に入って本を開いた途端に、もうウトウト。
次の日は本の表紙を見た瞬間に寝入ってしまい結局、毎日、本を読むのは夢の中という有様なのです。
しかし作家の五木寛之さんが以前、「本を買った人は、すでにその本を半分読んでいるのです。」と、かなり強引ですが説得力のあることを言っておりました。
このことを私と同じく読んでいない本を部屋の隅に積み上げている方にもお知らせいたします。
そんな私が眠気を忘れて読んだ本「なんでやねん」の作者は西川雅夫さんという大阪にある文具メーカー“セキセイ”の社長さんなのです。
セキセイというメーカーを皆さんご存知でしょうか?
セキセイはファイルやバインダー、アルバム、デスクトレーなどを主に作っている会社で「のび~るファイル」やPP素材を使った「発泡美人」などの商品名を聞いて「おお、それなら知っとるぞ」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私も以前からセキセイをなかなか良いものを作る、ちょっと変わった文具メーカーだなぁと注目しておりました。
そのセキセイの社長が本を書くとは、また「なんでやねん?」と思ったのがこの本を読み始めたきっかけでした。
本の内容をざーっとお話しますと西川社長は「なんでやねん」と疑問を持って物事を見る習慣が付くと考える力が養われていき、ものの見方が変わってくるのだと言っています。
いわゆる団塊の世代である西川社長は最近の若者が「なぜだろう?」と突き詰めて考える習慣がないことを嘆いています。
この本で西川社長が最も言いたいのは
「自分で考えないで他人の言うことを鵜のみにしてはいけません。」
常に「なんでやねん」と「自分の頭で考えなさい。」ということのようです。
タイトルは変ですが中身は結構まじめなことを書いてある本です。
また「なんでやねん」と常に考えているとビジネスの新しいアイデアが浮かんできたり物事の本質が見えてくるとも言っています。
なるほど、セキセイがユニークなヒット商品を出し続けている秘密の一端は常に「なんでやねん」と深く考えて商品を作っているからだということがわかりました。
その他、この5年で文具店が急減したことについてやヒット商品の生みだし方、アメリカに文具店がない理由などが独特の見方で語られており私にとっては、とても参考になる本でした。
この本をセキセイの社員さんが読むと「君たち、“なんでやねん”て、よーく考えて売上げもっと上げてちょうだいね。」という社長の声が聞こえてくるような気がするのではないでしょうか。
毎度、毎度のことですが良書を読んだ後は、その気になるものです。
「よし、今日から私も“なんでやねん”と物事を見よう。」
あっ私、千葉県出身の神奈川県民ですから関東風に“どうしてでしょうか?”の方が合うのではと思ったのですが、どうもシックリきません。
やっぱり“なんでやねん”でまんねん。
その日、うちの奥さんも卒園した日頃お世話になっている近所の幼稚園で運動会があったので納品に娘も連れていったのです。
印刷機のインクを届けながら、ほんの少し運動会を見るつもりだったのですが幼稚園の先生のご好意でネクタイ姿のまま娘と“かけっこ”に参加し“玉入れ”を観戦するなど思いがけなく運動会を満喫することができました。
すがすがしい気分で会社に戻ると、そこには、私が幼稚園に届けるはずだったインクがそのまま残っていたのです。 「なっなんでやねん。」
本を読んで最初の「なんでやねん」がこれであったのが残念でなりません。